ニキビの原因と対処

思春期に悩む事が多いニキビですが、最近は大人のニキビも増えてきました。実はニキビは、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気です。たかがニキビと放っておくと痕が残ってしまうこともありますので適切なケア、治療が必要になります。ニキビ痕が残って後悔しないためにも、ニキビの種類やできるメカニズムを知っておきましょう。

ニキビの原因~毛穴の詰まり~皮脂分泌

思春期にできるニキビも大人になってからできるニキビも、毛穴の入口が何らかの理由で詰まってしまう事が原因となります。それでは順を追ってニキビの出来るメカニズムを見てみましょう。

●ニキビが出来るメカニズム

①新陳代謝の低下や、ホルモンの影響等で肌の表面が硬くなる。
②毛穴付近のターンオーバーが正常に行われなくなると、毛穴が詰まる。
③また過剰な刺激により、肌を守ろうとして角質が硬くなり皮脂がつまりやすくなります。
この状態から色々なニキビになっていきます。

ニキビができやすい部分は、皮脂分泌が活発な顔や胸元、背中などです。まず、それらの箇所の皮脂分泌が活発となり、脂性になることからはじまります。皮脂の分泌が活発になる原因は下記のようなものがあります。

●成長ホルモン・男性ホルモンの影響

思春期になると成長ホルモンの分泌が増え、それにより特にTゾーンの皮脂分泌が増えて、ニキビができやすくなります。

男性ホルモンは、女性にも少なからず分泌されています。大人になってからはストレスなどにより男性ホルモンの分泌が高まり、女性のニキビの大きな原因となっています。男性ホルモンは、皮脂分泌を活発にさせ、その上皮膚の角化を促す働きがあります。

●ストレス・睡眠不足

過度の緊張、疲労、睡眠不足によって自律神経に変調をきたすようになります。すると緊張をつかさどる交感神経とリラックス状態をつかさどる副交感神経のバランスが崩れます。バランスが崩れると、脳下垂体から副腎皮質ホルモンが多量に分泌され、副腎皮質からの男性ホルモンの分泌が高まり、皮脂の分泌が高まってしまいます。

●バランスの悪い食事

肌細胞の生成に必要なタンパク質や必須脂肪酸、肌の新陳代謝を助けるビタミンAやビタミンB群が不足すると、ターンオーバーが乱れ、過角化につながります。

●間違ったスキンケア

クレンジングや洗顔で皮脂を取り過ぎると、肌のバリア機能が低下し、刺激から肌を守るために角質が厚くなります。また、保湿が不十分で角質層の水分が不足すると、ターンオーバーが乱れ、古い角質が剥がれずに硬くなっていきます。

●紫外線

肌が紫外線に当たると、肌のバリア機能が働いて角質が厚くなります。また、紫外線によって生じる活性酸素の影響で、ターンオーバーが乱れることも過角化の原因になります。

●黄体ホルモンの影響

黄体ホルモンは、皮脂分泌の作用がありますが、生理前は、この黄体ホルモンの分泌によって、ニキビができやすくなり、すでにできているニキビも悪化しやすくなります。

 

ニキビの種類

■白ニキビ・黒ニキビ(ニキビの初期段階)

白ニキビ

角質が硬くなると毛穴の入口が狭まり、うぶ毛を伝って皮膚表面に出るはずの皮脂が、毛穴の中に溜まっていき、ラードのように塊りとなりコメド(面皰(めんぽう))になります。
初期の段階では、ニキビ周辺の皮膚の色は正常で、表面に少し盛り上がりが見られるか、指先で触るとやっと固まりが分かる程度の状態です。押すと白や黄色の固まりや、粘り気のあるものが出てきますが、その大半は貯蓄されていた皮脂で、皮脂のたまったものがコメドと呼ばれるものです。
白っぽくポツンとできて毛孔がまだ開放されていない状態が白ニキビです。
もう少し症状が進むと肌内部に溜まっている皮脂が毛孔を押し広げて毛孔が開放され、外に出てきますが、皮脂に汚れが付着したり、皮脂が酸化したりして、先端が黒っぽくなります。これが黒ニキビと呼ばれるものです。
白ニキビ、黒ニキビともに、まだ炎症を起こしていない状態です。この段階で上手にコメドだけ押し出せば、痕にならずにきれいに治ることもあります。自分でうまくできない場合は無理な力を加えてかえって悪化させてしまうこともありますので、皮膚科で処置してもらいましょう。

■赤ニキビ

赤ニキビ

白ニキビ・黒ニキビを、そのままにしておいて炎症が起きてしまった状態です。この段階まで進むと抗生物質の治療が必要になります。
詰まった毛穴の中で皮脂を栄養源にして、アクネ菌が繁殖しそのせいで炎症がおきます。アクネ菌は毛穴の常在菌で、思春期以降、誰の皮膚にもほぼ100%住みついている菌です。肌表面のバランスを正常に保つ役割があり、肌に必要な菌で、悪玉菌ではありません。嫌気性菌といって、空気のあるところでは生きられず、毛穴の奥など空気のないところにひそんでいます。
この段階では、炎症が表面からもわかるようになります。早めに炎症を抑える事が大切です。炎症が起こるとニキビが治った後に肌に痕(色素沈着やクレーターなど)が残る可能性が出てきますので、指先でつぶしたり、手で触ったりするのは絶対にやめましょう。

■黄ニキビ

黄ニキビ

赤ニキビの炎症がさらに強くなると、膿を持った状態になります。この段階は、ニキビが治った後も、赤ニキビよりさらに、色素沈着を起こしたり、クレーターが残る可能性が高くなります。
たかがニキビと考えず、湿疹などと同様に「病気」ととらえ、早い段階で治療しましょう。早くケアを始めることで、肌へのダメージも少なくてすみますし、保険適用の治療なら治療にかかる費用も少なくてすみますので、ニキビができたら専門の皮膚科医に相談してください。 

 

 

ページの先頭へ